詠み人知らず


慰もる 心はなしに かくのみし 恋ひやわたらむ
月に日に異に          
                詠み人知らず

(なぐさもる こころはなしに かくのみし こいや
 わたらん つきにひにけに)

意味・・心の紛れる事はいっこうになくて、こんなに
    恋い続けてばかりいなければならないのか。
    月に日に苦しみは増すばかりで。

 注・・慰もる=心が晴れる、気が紛れる。
    月に日に異(け)に=毎月毎日に、月ごと日ご
     とに。

出典・・万葉集・898。